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松戸 鍼灸治療 心療内科

鍼灸治療

ストレスによる息苦しさ、めまい、喉のつまり感、動悸、吐き気、不眠、頭痛、首肩腰痛、慢性疲労、不妊、目の不調などに。全身のバランスを整えて自律神経の乱れを癒します。

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脳血管障害後遺症 片麻痺 パーキンソン病 心療内科

頭皮鍼治療

頭皮の特定の機能局在領域(脳の各機能に対応する部位)やツボに細い鍼を優しく刺激することで、脳機能の活性化、神経伝達の改善、自律神経のバランス調整、精神的な安定を目指す施術です。

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松戸市 鍼灸

症例集

息苦しさ、不眠、動悸、うつ症状、痛み、めまいなど、幅広い症状に鍼灸で改善をもたらした症例集です。自律神経の調整から、体調不良まで、心身の調和を取り戻す症例をご紹介します。

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新着情報

紫外線に注意!

ここのところ晴天に恵まれ、急激に暑さが増してきました。

こんな天気が良い日中に外出すると、目が疲れたり痛くなったりすることがあります。
これは紫外線の影響です。

uvseason

紫外線は4月頃から強くなり、7月・8月にピークを迎えます。
このような強い紫外線は目をとても疲れさせます。
東洋医学的にみると「肝」のエネルギーを消耗させるのです。

「肝」は「血」や「神経系」と強く関連し、特に自律神経を乱すことがあります。
するとのぼせや吐き気、頭痛、目眩などが起こりやすくなるのです。

このように強い紫外線は体調を崩す原因になります。
ですから紫外線が強い日中はサングラスをして、目から入る紫外線量を調整しましょう。

暑さ対策だけでなく、紫外線対策も万全にし、
元気に夏を楽しみましょう!

 

 

尿閉(尿が出ない)の鍼灸治療

病院で漢方薬を処方されても尿が出ない

先日、尿が出ないという女性が来院されました。このような症状を「尿閉」といいます。膀胱には尿が溜まっていますが尿が出ない状態です。尿自体が産生されない「無尿」とは区別します。

1週間前から徐々に尿が出なくなったとのことで、現在は体に水分が溜まってしまい浮腫みも出現していました。病院で診察を受けましたが泌尿器系には特に問題がないとのことで、漢方薬の「五苓散」を処方され様子をみることになりました。

五苓散という漢方薬は東洋医学でいう「脾の蔵」と「腎の蔵」に主に作用するお薬で、「尿が出ない」「体が浮腫む」といった症状がある場合によく処方される漢方薬です。しかし残念ながら、五苓散を飲んでも尿閉は改善されませんでした。こうしてプラナ松戸治療室に来院されたのです。

極度に冷えた「肺の蔵」

診察してみますと「脾」や「腎」にも冷えはありましたが、私が感じたのは「肺の蔵」の極度の冷えでした。

東洋医学では「脾」で体に必要な水分を作り出し全身に運搬すると考えます。そして不必要な水分は「腎」が排泄するのです。ですから「脾」や「腎」の機能が低下すると尿が出ないという症状が出てきます。

しかし水分代謝に関わる「蔵」はそれだけではなく、呼吸器系である「肺の蔵」も関わっています。「肺」にも体中の水分をスムーズに巡らせる作用があるのです。

この女性の場合は「肺」が特に冷えており、そのために水分代謝が機能せずに尿閉になったと考えました。そこで「肺」を中心に冷えを取ることにしました。また水分の通り道である「三焦」にも多少の異状が出ていたため調整しました。

3日後に来院して頂き様子を伺うと、鍼灸治療後に劇的に良くなり尿が出ているとのこと。体を診ると浮腫みも取れ、「肺」もだいぶ温まっていました。問題がなさそうなので第2診で治療は終了になりました。

「肺」が冷えた原因は・・・

問題は何故こんなにも「肺」が冷えてしまったのかということです。本人に伺っても呼吸器を冷やした覚えはないとのこと。最近は気温も高くなり外気で呼吸器を冷やすこともないはずなので、私も頭を抱えました。

しかしフッと閃きで「ジョギングなどをしませんでしたか?」と伺ったところ、最近ジョギングを始めて2~3回走ったとのこと。そういえばその後から尿が出なくなったとのことでした。これには合点がいきました。慣れないジョギングで「肺」を酷使することで「肺」のエネルギーを使ってしまい、そのせいで冷えてしまったのです。

もう一つの問題は何故「五苓散」が効かなかったのかです。私は漢方薬は専門ではないのですが、たぶん五苓散が主に「脾」と「腎」に作用する漢方薬だからでしょう。「肺」の冷えまでカバーできなかったために、尿閉が改善されなかったのだと思います。

このように「尿が出ない」という症状の背景には多様な原因が考えられます。病を改善させるには東洋医学においても、やはり適切な診断が必要なのです。

出産後のパニック障害の鍼灸治療

出産後にパニック障害があらわれる

先日プラナ松戸治療室を卒業されたパニック障害の患者さん。妊娠中から頭が重い、ふらふらする、動悸、不安感などがありました。出産後もその症状が続いていましたが、ここひと月くらいで症状が悪化。人ごみや暑い電車の中で気が遠のく感覚が出て心配になり精神科を受診し、パニック障害と診断されました。お薬を飲むほどではないとの判断で薬の処方はなし。しかし症状が良くならないことから、当治療室に来院されました。

お話を伺うと妊娠前に2回自然流産を経験していました。その後妊娠。妊娠中は悪阻がひどく、出産まで続いたとのこと。破水を起こして出産。出産自体は特に問題なかったようですが、出産後の昨年の4月頃に回転性の眩暈が出現。そして今年の1月頃から不眠症状があらわれ、動悸も激しくなったとのことでした。

パニック障害は「冷え」による「逆上せ」が原因

東洋医学的にみると、2回自然流産を起こしていることから、元々体力がなく、体の芯が冷えていた可能性があります。その後の妊娠では悪阻がひどく、体の活力である「気」が大量に消耗され、さらに体が冷えて力がなくなってしまったと考えられます。

この冷えは、内臓などの体の芯の冷えです。体の芯が冷えると、体にある熱分のコントロールが効かなくなります。すると熱は上に向かうことから逆上せの症状が出るのです。お臍から下、つまりお腹や腰、足、腸、子宮、腎臓などが冷え、反対にお臍から上、みぞおちや喉、肩や首、頭に熱が籠り緊張してくるのです。

このような状態を「冷えのぼせ」と言いますが、そうなるとこの患者さんのようにフラフラと眩暈がしたり、胸苦しくなって動悸がしたり、眠れなくなるといった症状があらわれるのです。

このような状態でひと疲れするような電車や人ごみに行くことで、より逆上せは強まります。病院にかかれば、パニック障害と診断される状態です。

体の冷えをとることが大切

一般的には体の芯の冷えは自然に解消されることもありますが、この患者さんの場合は元々冷えが強かったのでしょう。そして妊娠・出産の影響で冷えがより強まり、逆上せ症状が出てきたと思われます。また症状が激しくなった時期に、旦那様の出張が重なっており、その不安感も冷えを助長させたと思います。

ですから治療は鍼灸で内臓の冷えをとり、また精神面を支える心理カウンセリングを行いながら逆上せを取ることに集中しました。8回ほどで全ての症状が治まり、無事当治療室を卒業されました。

このように女性にとって妊娠・出産は、気力を相当消耗する命を懸けた一大事です。ですから出産後に体が冷えて体調を崩すことは不思議なことではありません。このような状態にならないためには、妊娠前・妊娠中に体を冷やさないことが大切です。薄着、冷たい物の飲食を控え、精神的なストレスを極力溜めないようにします。体の芯から温かい状態が出産を和らげ、また産後の状態を良好に保つのです。

治療室からのお知らせ

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代表プロフィール

稲森 英彦 Hidehiko INAMORI

プラナ松戸治療室代表

【略歴】
東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒。
1998年に鍼灸師資格を取得。心療内科クリニックに勤務し、東洋診療部門を立ち上げる。
2005年に自律神経系・心療内科系鍼灸院のプラナ松戸治療室を開設。
現在(2025年)臨床歴27年。

アクセス

JR武蔵野線
新八柱駅・新京成線八柱駅から徒歩3分。
千葉県松戸市日暮3-10-10 カーザ日暮505
TEL 047-301-9015
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