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松戸 鍼灸治療 心療内科

鍼灸治療

ストレスによる息苦しさ、めまい、喉のつまり感、動悸、吐き気、不眠、頭痛、首肩腰痛、慢性疲労、不妊、目の不調などに。全身のバランスを整えて自律神経の乱れを癒します。

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脳血管障害後遺症 片麻痺 パーキンソン病 心療内科

頭皮鍼治療

頭皮の特定の機能局在領域(脳の各機能に対応する部位)やツボに細い鍼を優しく刺激することで、脳機能の活性化、神経伝達の改善、自律神経のバランス調整、精神的な安定を目指す施術です。

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松戸市 鍼灸

症例集

息苦しさ、不眠、動悸、うつ症状、痛み、めまいなど、幅広い症状に鍼灸で改善をもたらした症例集です。自律神経の調整から、体調不良まで、心身の調和を取り戻す症例をご紹介します。

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新着情報

秋の過ごし方

秋の養生のポイントは乾きと冷え、神経過敏の対策です。

水分をこまめに摂る

11月に入ると空気が急激に乾燥してきます(図1)。それにともない私たちの体も乾いてきます。なかなか体の乾きを実感することは難しいですが、口の周りがヒリヒリしたり、皮膚がこわばった感じがしたら、体の内側はかなり乾燥しています。乾燥すると冷えを強く感じるようになり、カゼも引きやすくなります。このような状態になる前に乾燥対策をしましょう。


図1. 湿度の年変化(DIAMOND Chain storeより転載)

方法は水を飲むことです。水はがぶ飲みしても尿になって出ていってしまいますから、お猪口でお酒を飲みようにちびりちびりお水を飲みます。1時間毎に数口で大丈夫です。また食事のときにはコップ一杯のお水を飲むようにしましょう。

お食事は汁物の多い食事がいいです。鍋物やスープ、雑炊など温かく水分を多く含んだ食事が体を潤してくれます。

また1日の終わりに湯船に浸かり、温まりながらコップ一杯の水を飲みます。おおむね1日に1.5から2リットルほどの水を飲むといいでしょう。

なおコーヒーやお茶は利尿作用があるため、お水にはカウントしませんのでご注意ください。

冷え対策

秋口は寒暖差の激しい時期ですが、特に気をつけなければならないのが明け方の冷え込みです。

明け方の冷え込みは、身体活動が乏しい就寝時に体を芯まで冷やしてしまいます。そのせいで頻尿、腹痛、吐き気、腰痛、頭痛、風邪、寝違えなどさまざまな症状が出てきます。

このようなときは、朝に足湯や脚湯をするといいです。方法は以前書いた記事を参考にしてください。

秋は集中力が高まる

秋は気温の低下とともに、春夏にゆるんでいた骨盤が引き締まっていきます。それにともない頭蓋骨や肩甲骨、皮膚なども引き締まり、神経も凛として研ぎ澄まされてきます。

集中力の高まる時期でもあるため、今まで気がつかなかったことにも意識が向くようになります。つらかったことを思い出したり、憂鬱になったりするかもしれません。

そのようなときに大切なのは、静かに心の動きを見つめることです。自然の動きに任せていくと、揺れ動きながらも、一つひとつ乗り越えていくことができるでしょう。

以上が秋の過ごし方です。

 

How to Spend Autumn

Tips for Autumn Health Care: Addressing Dryness, Cold, and Sensitivity

Stay Hydrated Regularly

In November, the air becomes rapidly dry, and as a result, our bodies also start to dry out. It can be difficult to notice this dryness within the body, but if you feel a stinging sensation around your mouth or your skin feels stiff, it’s a sign that your body is significantly dehydrated internally. When dryness sets in, you may feel the cold more intensely and become more susceptible to colds. Take proactive measures to combat dryness before reaching this state.

The method involves drinking water. Simply gulping down water will result in it being expelled as urine, so it’s better to sip water slowly, like drinking sake from a small cup. Taking a few sips every hour is sufficient. Additionally, aim to drink a full glass of water during meals.

When it comes to meals, dishes with plenty of broth are ideal. Hot meals like hot pot, soups, or rice porridge, which are warm and contain a lot of liquid, help to hydrate your body.

At the end of the day, soak in a bathtub and warm up while drinking a glass of water. Generally, it is recommended to drink about 1.5 to 2 liters of water per day.

Please note that coffee and tea have diuretic effects, so they do not count as water intake. Be mindful of this.

Countermeasures Against Cold

Autumn is a season of drastic temperature fluctuations, and one of the most critical concerns is the chill in the early morning hours.  

The early morning cold can deeply cool your body during sleep, when physical activity is minimal. This can lead to various symptoms such as frequent urination, abdominal pain, nausea, lower back pain, headaches, colds, or even stiff necks.  

In such cases, a foot bath or a leg soak in the morning can be highly beneficial. Please refer to a previous article I wrote for instructions on how to do this.

Autumn enhances concentration

As the temperature drops in autumn, the pelvis, which had loosened during spring and summer, begins to tighten. Along with this, the skull, shoulder blades, and skin also tighten, and the nerves become sharper and more refined.

This is a time when concentration increases, so we may begin to pay attention to things we hadn’t noticed before. It might bring up painful memories or feelings of melancholy.

During such times, it is important to quietly observe the movement of your heart. By following the natural flow, you will be able to overcome each challenge, even as you waver.

This is how to spend your time in autumn.

人生の四季と40代からのセルフケア

私たちの人生は、四季の移ろいにたとえることができます。

10代までの「春」は芽吹きの時期。20代の「夏」は情熱とエネルギーにあふれる成長期。30代の「初秋」には収穫への準備が始まり、40代の「秋」には実りを迎えます。

この「秋」にあたる40代は、社会や家庭での役割が増し、努力の成果が目に見える時期です。ですが同時に、体の変化も少しずつ現れてきます。疲れが抜けにくい、体調が不安定になりやすい──そんなサインに気づくことも多くなるのです。

40代半ばから始めたいこと

40代半ばは、次の季節を意識し始める大切な時期です。ここで体を整えることが、その後の人生を豊かに過ごすための準備となります。

• 食事の見直し

体にやさしい食事を心がけることは、血管や消化器を守り、日々の活力につながります。旬の食材や発酵食品を取り入れ、無理のない食生活を続けましょう。

• 運動習慣

激しい運動よりも、ウォーキングやストレッチ、ヨガなど、気持ちよく続けられるものが最適です。筋肉を保つことは、代謝や免疫力を支え、心身の安定につながります。

• 鍼灸によるメンテナンス

鍼灸は血流を促し、自律神経を整えることで、不調を未然に防ぎます。冷え・肩こり・不眠など、40代以降に増えてくる「未病」のケアに役立ちます。

50代からの「初冬」を見据えて

50代に入ると、同世代の仲間の訃報に触れることも増えてきます。

その現実は、私たちに「命の限り」を意識させると同時に、いま生きている日々のかけがえのなさを教えてくれます。

だからこそ、40代半ばからの小さな心がけが大切です。体を整えることは、ただ長く生きるためではなく、人生の余韻を味わいながら、大切な人たちと日々を分かち合うためのもの。

人生の四季を穏やかに歩み続けるために、どうぞ無理のないペースで、自分をいたわる時間を持ってみてください。

まとめの一言

40代からのケアが、これからの人生をやさしく支えてくれます。

摂食障害と鍼灸治療──心と体を取り戻すためにできること

10代の女性。

彼女の摂食障害は、一年半前のある日の「教師のひとこと」から始まりました。

それまで特に気にしていなかった体型に過敏になり、次第に食べることを拒むようになっていったのです。

体重はみるみる落ちていき、生理も止まりました。やがて体重は危険域に達し、彼女は2ヶ月間の入院を余儀なくされました。

退院後も低体重の状態は続き、体の節々の痛み、頭痛、不眠といった不調が彼女を苦しめていました。

鍼灸治療との出会い

そのような中で始まったのが、鍼灸治療です。

治療を継続するうちに、彼女の様子に少しずつ変化が見え始めました。

まず精神的な落ち着きが出てきたこと。

そして、緊張や不安に満ちていた表情に、次第に柔らかさが戻ってきました。

体重も徐々に増え、ようやく低体重の状態を脱することができました。

鍼灸治療を3ヶ月ほど続けた時点で、心身ともに安定が見られるようになったのです。

摂食障害と脳の機能的変化

摂食障害は「心の病」として理解されることが多いですが、実は脳機能との深い関わりが指摘されています。

具体的には──

• 認知制御(背外側前頭前野)

• 情動制御(扁桃体、海馬)

• 身体的イメージの知覚(紡錘状回)

• 視空間認知(後頭頭頂野、小脳)

これらの領域間の機能的結合性が変化していることが、近年の研究で明らかになっています。

「食べたいのに食べられない」

「食べたくないのに過食してしまう」

こうした矛盾した食行動も、脳のネットワークの乱れから生じると考えられているのです。

頭皮鍼がもたらす可能性

こうした脳機能の乱れによる摂食障害に対しては、一般的には精神科による精神療法や薬物療法が用いられます。

しかし、頭皮鍼も脳機能の調整に有効な手段として注目されています。

頭皮鍼は、脳の特定の機能領域に対応する頭部の皮膚を刺激することで、神経活動に変化をもたらす技術です。

西洋医学の研究においても、脳の血流やネットワーク結合性に影響を与える可能性が報告されています。

早期治療の重要性

摂食障害は、精神疾患の中でも致死率が6〜20%と極めて高い疾患です。

そのため、何よりも重要なのは「早期の対応」です。

精神科での専門的治療が第一の選択であることに変わりはありませんが、

補完的な手段として鍼治療、特に頭皮鍼を取り入れることは、非常に有効なサポートとなり得ます。

彼女のように、医療と鍼灸の両方を組み合わせることで、心と体の回復が進むケースは少なくありません。

摂食障害に悩むご本人・ご家族へ

「どうしたらいいかわからない」

「話してもわかってもらえない」

そんな声を、私たちは何度も聞いてきました。

その声に、東洋医学としてできることがあります。

もしも今、苦しさの中にいるのなら、どうか一人で抱え込まないでください。

鍼灸は、目に見えない心の変化にも、そっと寄り添う力を持っています。

代表プロフィール

稲森 英彦 Hidehiko INAMORI

プラナ松戸治療室代表

【略歴】
東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒。
1998年に鍼灸師資格を取得。心療内科クリニックに勤務し、東洋診療部門を立ち上げる。
2005年に自律神経系・心療内科系鍼灸院のプラナ松戸治療室を開設。
現在(2025年)臨床歴27年。

アクセス

JR武蔵野線
新八柱駅・新京成線八柱駅から徒歩3分。
千葉県松戸市日暮3-10-10 カーザ日暮505
TEL 047-301-9015
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