1月5日の読売新聞に下のような記事がありました。
「唐辛子の辛み成分「カプサイシン」を薄めて皮膚に塗ると肌の弾力性が増すことを、名古屋市立大大学院の岡嶋研二教授らが明らかにした。
岡嶋教授らは、痛みや熱を感じる皮膚の知覚神経をカプサイシンで刺激すると、神経末端からCGRPという物質が放出されることを見つけた。CGRPは体内でインスリン様成長因子(IGF)―1の増加を促すが、このIGF―1は細胞を活性化し、肌の老化を防ぐ働きを持つ。
マウスの皮膚にカプサイシン0・01%を含むクリームを塗ると、IGF―1の増加が見られた。同じクリームを健康な女性17人に1週間、毎日1回顔に塗ってもらったところ、肌が引き締まり、しわやたるみも減った。研究チームの換算では「肌年齢が10歳若返った」ことになるという。」
CGRPという物資が、唐辛子成分の刺激によって放出され、その結果皮膚が若返るということですが、実は鍼治療を受けたあとにもCGRPは放出されるのです。
鍼刺激は知覚神経終末を刺激し、そのとき軸索反射という現象が起こるのですが、このときにCGRPが放出されると考えられています。
以前、鍼治療を週1回程度、継続的に受けてこられた方々は、同じ年代の方達に比べると明らかに若い印象を持つと書きましたが、その科学的根拠が明らかになってきたようです。
ところで鍼治療の場合は、肌の若返りだけではなく、内臓が活発になったり筋がしなやかになったり、行動力が出たりと全身的な効果が期待できます。
アンチエイジングには、コツコツと継続的な治療が功を奏するようです。日ごろの疲れを取ることも併せて、鍼灸治療を受けてみては如何でしょうか。
プラナ松戸治療室 http://prana502.hp.infoseek.co.jp/