1.心の声と身体症状
体に現れる症状は、多くの場合「心」の声です。
体は潜在意識とダイレクトに繋がっています。
ですから何か嫌なことに出会うと、
表面的には装うことができても体は確実に反応します。
みぞおちが苦しくなる、肩や首が凝る、
体が冷えるなどの症状が出てきます。
このような状態が続くと精神的にも不安定になり、
また大病にも繋がっていくのです。
ところで私たちは誰もが、
自分のことを認めて貰いたいという欲求を持っています。
十分に自分を表現し、それを人から承認して欲しいのです。
しかし多くの場合、それは叶いません。
日本の文化的な背景もあり、
私たちは自分を抑えることを学んできているからです。
親からの躾、学校教育、それらを土台にした自分自身の社会経験から、
私たちは本当の自分を表現することを抑えます。
それが当たり前になり、ひとつの信念になっています。
もちろん日本で生きていく上で、
大切な社会的スキルとなるものもあるでしょう。
しかし不必要な信念を持ち過ぎているのが私たちの現状です。
うつ病やパニック障害にかかる方たちは、
そのような不必要な信念をたくさん抱えています。
「~であるべき」「~でなければならない」
というような信念を驚くほどたくさん持っているのです。
そうして自分自身を縛り、制限して、
息苦しく生きているのです。
本来人間は他人に迷惑をかけない限り、
自由に生きていくことができます。
それを無理に制限しているわけですから
気分が落ち込むのも無理はありません。
追い込まれた気持ちにもなりますし、
自分に価値を見いだせなくなるのも当然です。
2.信念を見直すこと
まずは自分自身の信念を見直しましょう。
多くの場合、その信念はあなたのものではありません。
幼少期に親や養育者、まわりの大人たちから刷り込まれた信念です。
つまりひとの価値観に振り回されて生きているのです。
厳しい言い方かもしれませんが、
自立していないのです。
自分の本当の気持ちを大切にしましょう。
ところで人生は選択の連続です。
もしもA案とB案があった場合、
どちらかの案をイメージして心が明るくなる、
体が軽くなる、息が深くなる方を選びましょう。
たとえそれがあなたの持っている信念と合わなくてもです。
人生でそのような選択を続けていくと、
あなたの人生は明るく、軽く、楽しいものに変化していくでしょう。
そしていつの間にか、体の症状も消えていることに気づきます。
潜在意識の声、つまり本当のあなたの声に耳を傾けたからです。
3.古い自我からの抵抗
このような選択を始めると、
これまでのあなたの自我が抵抗し始めます。
「そのようなことをすると生活ができなくなる」とか、
「もっと体が悪くなる」とか、「こんなことをしてもムダ」だとか、
あなたを不安にさせるようなことが心の中に浮かんできます。
しかしここで負けない下さい。
負けずに、気持ちや体が楽になる方を選択し続けます。
するとあなたの環境が少しずつ変わり始めます。
仕事や友人、趣味、住環境などが変わっていくかもしれません。
またいつの間にか喜ばしい偶然が
頻繁に起こっていることに気づくかもしれません。
気がつくと、
愛や優しさ、豊かさに包まれた生活に変わっているのです。
そのとき、
これまでなんと狭い世界で息苦しく生きていたのかと
驚かれることでしょう。
4.喜びの中で自由に生きる
私たちは本来自由です。
それを制限しているのは自分自身です。
自分で自分自身を制限して、息苦しく生きています。
それが病にも繋がっているのです。
自分を縛っている信念を手放しましょう。
私たち一人ひとりは、宇宙でただ一人しか存在していません。
その価値を十分に受け取り、誰からも縛られずに、
喜びの中で自由に生きていきましょう。