今回は、新型コロナウイルスに感染したとしても、肺炎に移行させないためのご家庭でできる東洋医学的な予防法をシェアします。
呼吸器系の状態を反映する鎖骨窩
呼吸器系と関連の深い身体部位は鎖骨窩(図1)です。
鎖骨窩とは鎖骨上部の窪みのことを指します。東洋医学では「欠盆」というツボがあります。
図1. 鎖骨窩
正常な状態ですと鎖骨窩には窪みがありますが、呼吸器系が弱い方は前頚部の筋肉がこわばっていてこの窪みがありません。その場合、鎖骨窩に軽く触れると筋肉のこわばりや軽い痛みを感じます。
東洋医学的には鎖骨窩に窪みがない状態は呼吸器系の働きが悪い状態と判断します。したがってウイルス感染した場合に、肺炎に移行しやすい状態であると考えます。
鎖骨窩の温法
鎖骨窩を正常な状態に戻すために、蒸しタオルによる温法を行います。左右の鎖骨窩に軽く触れてみて、こわばり感が強い方、あるいは痛みがある方を温めます。分からない場合には両方の鎖骨窩を温めても問題ありません。
【方法】
※くれぐれも火傷しないように注意して行なって下さい。
①やや厚手のフェイスタオルを用意します。
②長辺を三つ折りにして、さらに二つ折りにすると使いやすいです。
③タオルを水に浸して、水が滴らない程度に絞ります。
④電子レンジ500wで60-90秒ほど温めます。
⑤火傷しないように適度な温度になったら、以下のように鎖骨窩にタオルを当てて温めます(図2)。
⑥3分ほどでタオルが冷えてきますので、再度水に浸して絞り、電子レンジで温めます。
⑦3回ほど繰り返すと、鎖骨窩のこわばりや痛みが緩和されてきます。
図2. 鎖骨窩の温法
『たった5分で体が変わるすごい熱刺激』井本邦昭著、サンマーク出版より転載
以上が東洋医学的な呼吸器系の状態を良くする処置法です。
たとえ新型コロナウイルスに感染したとしても、肺炎に移行させないことが重要でしょう。
日頃から鎖骨窩のこわばりを緩めて、呼吸器系の働きをを良くしておくことは意味のあることだと思います。ぜひ上記の方法をお試しになり、新型コロナウイルスに備えてみて下さい。
次回は風邪様症状が現れた場合の自然治癒力を高める方法についてシェアします。
新型コロナウイルス対策に活かす東洋医学の知恵④
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