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IT眼症と鍼灸治療


IT眼症とは

長時間パソコンやスマホ、タブレット、テレビなどのモニターを見続けることで眼精疲労に陥り、眼の病気や、眼精疲労が波及して全身症状を呈するものをいいます。

眼の症状としては、物が二重に見える、ピントが合わせづらい、眩しい、乾燥する、充血、熱感、痛み、痺れ感などがあります。

全身症状としては、首・肩・腰のコリ、痛み、痺れなどであり、関連症状としては、頭痛、めまい、悪心嘔吐、便秘、下痢、月経不順などがあげられます。

このような状態が続くと、心身症や神経症に発展することもあるので注意が必要です。

 

IT眼症の体の特徴

眼精疲労によって首が極度に緊張することで頸椎が歪んでいます。また頸椎は腰椎と連動しているために腰椎も歪んでいることがあります。

そのため眼の症状だけでなく、首・肩・腰にコリや痛みを訴えるケースが多い傾向です。

また重症の場合は頸部を通過している自律神経(副交感神経)である迷走神経に影響が出ていることがあります。

 

迷走神経(自律神経)と各器官

迷走神経は血管や内臓などを幅広く支配している神経です(図1)。


図1. 迷走神経の走行

そのため迷走神経が障害されると、血圧低下による血の気が引く感じ、冷や汗、目の前が暗くなる、吐き気などが起こり、失神することすらあります。

また声帯、心臓、胃腸、消化管の運動および分泌を支配するため、声枯れ、不整脈、吐き気、便秘、下痢など多様な症状を呈します。

IT眼症では頸部が極度に硬張ることで迷走神経が障害され、このような多岐に渡る症状が出ると考えられます。

 

定期的なメンテナンスを

IT眼症を改善させるためには、原因であるモニターを見る時間を短縮させることが一番重要です。また仕事の合間に蒸しタオルなどで眼を温めて休めることも効果的です。

しかし例えばSE(システムエンジニア)のように、長時間モニターを見続けなければならない職業もあるでしょう。

このようなケースではIT眼症は職業病と言え、完全に回復させることは難しいかも知れません。

しかしこの状態が続くと将来的に眼に障害が出るだけでなく、全身的、精神的に問題が出てくる可能性もあります。

このような方々には定期的に鍼灸治療で体をメンテナンスすることをお勧めします。

定期的に眼精疲労による頸部やそれに連動する各部位の硬張りを鍼灸治療で緩めることでIT眼症の症状を改善させ、将来のリスクを減らすことができるでしょう。

メンテナンスも仕事の一部として考えることで、より快適により長く仕事を続けていくことができると思います。