「鍼治療で痩せる」ということを、巷の広告等でよく目にします。
耳バリやお腹周りに鍼を打つなどの様々な方法があるようです。
果たしてその効果はどれ程のもの何でしょうか?
多くの場合、健康食品などを売りつけられて食事を制限するようですので、
鍼治療単独での評価は、しづらいというのが正直なところです。
私の鍼治療のみの臨床からいうと、確かに痩身効果はあるようです。
治療後にそれまで入らなかったスカートが入るようになったり、
また数ヶ月治療を続けていると、顔や体全身のフォルムがホッソリとしてきたりと
そのような肉体上の変化は確かにあります。
なぜこのような変化が起こるのでしょうか?
人間は疲労してくると首や肩など、体の上部の筋肉が緊張してきます。
反対にお腹などは弛み、また足などは冷えてきます。
東洋医学ではこの状態を「上実下虚」と表現します。
体の上部は緊張し熱し、下部は力が無く冷えた状態をいいます。
反対に健康なときの状態は「上虚下実」つまり「頭寒足熱」の状態です。
鍼治療をすると、この「頭寒足熱」「上虚下実」の状態に変化するのです。
つまり首肩などの筋肉の緊張が解れ、腹部は締まります。
体型としては理想的な形になるのです。
このため入らなかったスカートが入るようになるのでしょう。
長期間、鍼治療を続けられた方たちがホッソリとしてくるのは、
ひとつは浮腫みが取れてくるからだと思います。
鍼治療により、全身の血流がよくなると共に、
リンパ液の流れもよくなるからでしょう。
多くの場合、全身的に締まった印象を持つのはそのためだと思います。
脂肪の燃焼も、内臓の機能が活発になる過程の中で、
肝機能の脂肪分解能が高まってくるのかもしれません。
しかし、そうは言っても間食、大食は厳禁です。
結論として自分の運動量に見合った食事を摂り、鍼治療を続けていると
ある程度の痩身効果は望めるようです。
プラナ松戸治療室 http://prana502.hp.infoseek.co.jp/