体外受精を5回以上行っても妊娠できなかった不妊症の女性114人に
針治療を行ったところ、約4割にあたる49人が妊娠に至ったと、
名古屋市の明生鍼灸(しんきゅう)院と明治鍼灸大の研究グループが
10日、大阪市内で開かれている日本生殖医学会で報告した。
49人のうち4人は自然妊娠だったほか、30人は治療後1回目の
体外受精で妊娠に成功したという。
不妊治療の専門家が集まる学会で、針治療による効果を示すデータ
が発表されるのは珍しい。
報告された114人の治療実績は、1998年2月~2006年6月に、
同鍼灸院を訪ねた不妊患者のうち体外受精を5回以上行っても妊娠しなか
った女性のもので、治療は、週1~2回のペースで行われ、腹部や足など
にある婦人科疾患に効果があるとされるツボを針で刺激した。
(2006年11月10日 読売新聞)