乳がんの手術を受けた方の半数が、胸や脇の痛みを経験すると言います。
「乳房切除後疼痛(とうつう)症候群(PMPS)」といわれ、
手術の際に肋間上腕神経を傷めたことや、神経の血行障害が原因といわれています。
このような場合、私は手術痕にお灸をします。
先日来院された患者様も、乳がん術後の痛みに悩んでおられました。
基本治療(体の芯の冷えを取る)をした後に、手術痕にお灸をしたところ、
長い間悩んでおられた痛みが無くなり、大変驚いておられました。
「もっと早く鍼灸治療をしていれば良かった」と仰っていました。
私はがんが発症する背景には、強烈な体の芯の冷えがあると考えています。
持続的な精神的ストレスや過労が冷えを生んでいるようです。
がんを手術で切除するのは大切なことですが、
それが発症した背景にある、
体の芯の冷えを取ることはさらに重要です。
乳がん手術後の痛みには、体の芯の冷えを取り、
さらに手術痕の処置をすることがとても大切なのです。