第4話 健康に生きる条件――この仮説が私たちに示すもの
では、この世界観から、
「健康に生きる」とはどういうことが見えてくるのだろうか。
ここでの健康は、
数値が正常であることや、病名がないことではない。
健康とは、
意識・気・身体の関係が、無理なく整っている状態である。
この仮説から導かれる条件は、意外なほど具体的だ。
- 意識が身体から切り離されていないこと
- 気が滞らず、循環していること
- 意識が過剰に不安や恐怖へ向き続けていないこと
- 無意味な我慢を続けていないこと
- 他者や自然との関係が断絶していないこと
- 治そうとしすぎず、変化を許していること
これらは特別な修行を必要としない。
むしろ、
- 少し立ち止まる
- 少し感じる
- 少し緩める
その積み重ねによって、気の秩序は変わり始める。
治癒とは、
何かを「する」ことで起こるというより、起こる余地を取り戻すことに近い。
終わりに
この連載は、遠隔外気功を信じさせるためのものではない。
それは、
- 世界をどう見るか
- 人間をどう捉えるか
- 健康をどう理解するか
を、少し違う角度から考えるための思考実験である。
説明できないが、無視もできない。
臨床や日常の中で、私たちはすでに、
そのような現象に何度も出会っている。
それを、気と呼ぶか、意識と呼ぶか、関係性と呼ぶか。名前は重要ではない。
重要なのは、
世界が、私たちの想像よりも深い構造を持っているかもしれないと、考え続けることなのだ。

