第2話 「気」とは何か――病はどこで生まれるのか
遠隔外気功の仮説を成立させる鍵となるのが、「気」という概念である。
気はしばしば、
「見えないエネルギー」
「非科学的な言葉」
として扱われる。
しかし東洋医学において、気は単なる比喩ではない。
それは、身体・感情・環境・関係性を同時に扱うための、実践的な概念だった。
気は量ではなく、状態である。
- 流れる
- 滞る
- 偏る
- 充実する
- 枯渇する
こうした言葉は、エネルギー量の増減では説明しきれない。
むしろ気とは、
身体と世界のあいだに成立する「関係の場」と考えたほうが近い。
重要なのは、気が意識に応答するという点だ。
注意の向け方、イメージ、意味づけによって、気の流れは変わる。
この視点から見ると、病は次のように捉え直される。
- 病は細胞や臓器の故障そのものではない
- それらは結果として現れた表現である
- 本質は、気の秩序やリズムの乱れにある
遠隔外気功とは、壊れた部品を修理する行為ではない。
乱れた秩序に対して、整う方向性を提示する行為である。
だからこそ、治療は操作ではなく、共鳴として起こる。
同じ刺激を与えても、反応が人によって異なるのは、そのためだ。
次回は、第3話 意識が世界に触れるとき――人間と宇宙の再定義

