鍼灸治療を続けていたら、最近母の難聴が改善されてきた。
84歳になる母は、4年ほど前から老人性の難聴になっていた。
右耳がほとんど聴こえず、左耳も音がこもって聴こえる状態だ。
母の家に行くといつもテレビの音がけたたましく鳴っている。
話しかけても反応しないこともしばしば。
ところが鍼灸治療を1年半ほど続けていたら、
右耳が聴こえてきたらしい。
鍼灸治療の目的は、母の持病の腰痛治療なのだが、
腰椎だけでなく頸椎のゆがみも同時に整えている。
腰椎と頸椎は常に連鎖してゆがむからだ。
頸椎のゆがみを整えてきたことが、
難聴が改善に向かった要因だと思う。
頸椎4番は聴覚と関係が深いからだ。
老人性難聴は聴覚細胞の減少・老化が原因とされているが、
どうもそれだけではないようだ。
聴覚を阻害している要因が他にもあるのだろう。
鍼灸で頸椎4番のゆがみを整えることで、
その要因を除いているのではないだろうか。
ともあれ最近は母と話すときに声を張り上げなくても良くなった。
テレビの音も以前よりも小さい。
家族としてはささやかではあるが、
嬉しい変化である。