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秋の過ごし方


秋の養生のポイントは乾きと冷え、神経過敏の対策です。

水分をこまめに摂る

11月に入ると空気が急激に乾燥してきます(図1)。それにともない私たちの体も乾いてきます。なかなか体の乾きを実感することは難しいですが、口の周りがヒリヒリしたり、皮膚がこわばった感じがしたら、体の内側はかなり乾燥しています。乾燥すると冷えを強く感じるようになり、カゼも引きやすくなります。このような状態になる前に乾燥対策をしましょう。


図1. 湿度の年変化(DIAMOND Chain storeより転載)

方法は水を飲むことです。水はがぶ飲みしても尿になって出ていってしまいますから、お猪口でお酒を飲みようにちびりちびりお水を飲みます。1時間毎に数口で大丈夫です。また食事のときにはコップ一杯のお水を飲むようにしましょう。

お食事は汁物の多い食事がいいです。鍋物やスープ、雑炊など温かく水分を多く含んだ食事が体を潤してくれます。

また1日の終わりに湯船に浸かり、温まりながらコップ一杯の水を飲みます。おおむね1日に1.5から2リットルほどの水を飲むといいでしょう。

なおコーヒーやお茶は利尿作用があるため、お水にはカウントしませんのでご注意ください。

冷え対策

秋口は寒暖差の激しい時期ですが、特に気をつけなければならないのが明け方の冷え込みです。

明け方の冷え込みは、身体活動が乏しい就寝時に体を芯まで冷やしてしまいます。そのせいで頻尿、腹痛、吐き気、腰痛、頭痛、風邪、寝違えなどさまざまな症状が出てきます。

このようなときは、朝に足湯や脚湯をするといいです。方法は以前書いた記事を参考にしてください。

秋は集中力が高まる

秋は気温の低下とともに、春夏にゆるんでいた骨盤が引き締まっていきます。それにともない頭蓋骨や肩甲骨、皮膚なども引き締まり、神経も凛として研ぎ澄まされてきます。

集中力の高まる時期でもあるため、今まで気がつかなかったことにも意識が向くようになります。つらかったことを思い出したり、憂鬱になったりするかもしれません。

そのようなときに大切なのは、静かに心の動きを見つめることです。自然の動きに任せていくと、揺れ動きながらも、一つひとつ乗り越えていくことができるでしょう。

以上が秋の過ごし方です。