30代女性。昨年の夏頃から瞼を開けていられない、
また舌がもつれて喋りにくいとのこと。
病院でMRIを撮っても脳腫瘍や脳梗塞などの脳内の問題は見つからなかった。
当治療室で問診をしているときも、
右瞼が下がってきて、目を開けているのが辛そうだった。
また舌がもつれて、時折発話がしづらそうな状態。
体を観察すると眼精疲労が強く、神経系に強い疲労があり、
そして消化器に問題が出ていた。
東洋医学では「脾の蔵」、現代医学でいう消化器に問題があると、
臓器が下垂してくることを観察してきた。これを「中気下陥」という。
また胃に問題があると舌がもつれることがある。
さっそく脊椎鍼灸療法で神経系、目、消化器の治療を行う。
治療後、驚いた表情で目を見開いて「目が開きます。喋るのも楽!」と
喜んでおられた。
現代医学のみでは今でも症状に苦しんでいたことだろう。
上手に東洋医学的な治療を選択したことで良い結果に繋がったケース。