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梅雨の過ごし方


6月は梅雨の湿気で体調を崩しやすい時期


図1. 東京の月別平均湿度

東京では6〜7月に湿度のピーク(図1)を迎えますが、とくに6月は梅雨入りするために体調を崩しがちになります。梅雨は湿度が高くなるために発汗が抑えられ、体熱の放散が妨げられて熱が体内にこもりやすくなります。また気圧も不安定なために自律神経が乱れやすく、そのために体調が崩れるのです。

梅雨は呼吸器と腎臓に負担がかかりやすい

梅雨は呼吸器と腎臓という水分代謝を行う臓器に負担がかかります。呼吸器は呼吸とともに水分を発散し、腎臓は余分な水分を尿として排泄しています。

梅雨の時期は呼吸器と連動している皮膚からの発汗が抑えられることで水分代謝が悪くなり、細胞内に水分が溜まりやすくなります。そのために体が浮腫むのです。

また隠れ脱水や自律神経の乱れによる腎血流量の減少により、腎臓にも負担がかかります。その結果、息苦しさやだるさ、食欲の減退、やる気がなくなるなどの症状が出てくるのです。

また気管支喘息やアトピー性皮膚炎、慢性関節リウマチなどのアレルギー性疾患が悪化しやすくなります。

梅雨を快適に過ごすための対策

梅雨の対策としては、①食事量を3割ほど減らす、②水分を取る、③毎日お風呂に入り汗を出す、④下肢の裏側の筋肉を伸ばす、ことが挙げられます。

①の食事量を減らすことで体の負担を減らし、各臓器が活発に働ける環境を作ります。
②の水分を少量ちびちびと適宜取ることで腎血流量を増やし、腎臓の負担を軽減します。
③は多くの方が明け方の冷え込みで体が冷えています。お風呂に入ることで冷えを取り、発汗を促して細胞内に溜まった水分を排泄します。
④は東洋医学の腎経・膀胱経をストレッチ(図2)することで腎臓を活性化させます。


図2. 腎経・膀胱経のストレッチ

梅雨は呼吸器や腎臓の弱い方には特につらい時期です。上記の対策を生活に取り入れて、梅雨を快適にお過ごし下さい。

参考資料
1. 独立行政法人中小企業基盤整備機構 http://www.smrj.go.jp/index.html
2. ストレッチ1.2.3 http://www.stretch123.net