遠隔外気功という仮説――距離が意味を失う世界
遠隔外気功という言葉を聞くと、多くの人は懐疑的になるだろう。
気功師が、遠く離れた患者に対して、触れることなく、
イメージや意識のみで「気」を送り、病を癒す。
現代科学の枠組みで説明しようとすれば、ほとんど不可能に見える。
もちろん、遠隔外気功は科学的に証明されていない。
だがここでは、是非や真偽をいったん保留し、ひとつの仮説として受け取ってみたい。
もし、遠隔外気功が成立しているとしたら、
私たちの世界は、どのような構造を持っているのだろうか。
この問いは、代替医療の話にとどまらない。
それは、距離とは何か、身体とは何か、意識とは何か、
という根源的な問いへと私たちを導く。
遠隔で作用が及ぶということは、少なくとも次のことを意味する。
- 物理的距離が因果の本質ではない
- 接触やエネルギー移動が必須ではない
- 意識やイメージが作用の中心にある
このとき、私たちが慣れ親しんできた
「物質が先にあり、意識はその結果として生まれる」
という世界観は、最下層では成立していないことになる。
ここから、世界は次のような三層構造を持つのではないか、という仮説が立ち上がる。
- 物質の層
- 気の層
- 意識の層
遠隔外気功とは、意識が気の層に働きかけ、
その変化が物質として現れる現象だと考えられる。
空間や距離は、
物質を理解するための一つの見方にすぎず、
より深いレベルでは、世界は連続した場として存在しているのかもしれない。
第2話 「気」とは何か――病はどこで生まれるのか

