30代女性。現在第二子を妊娠、36週目。検診で逆子(横位)と判明。
産科では帝王切開を勧められているとのこと。
出産までギリギリだが、何とか帝王切開は避けたいとの思いで
当治療室へ来室されました。
一般的な逆子の鍼灸治療では足の小指の爪際にある「至陰」や
足首の内側にある「三陰交」といったツボにお灸をします。
至陰穴
三陰交穴
これらのツボは骨盤を緩めたり、子宮を温めたりする作用があり、
逆子に効果的ですが、常にうまくいくとは限りません。
やはり専門的に体の状態を観察して、体を整える必要があります。
逆子になる体は多くの場合、腰椎が捻れています。
この腰の捻れが取れないと、上記のツボもシャープに効果が出ません。
今回のケースも腰が左に捻れていましたので、脊椎鍼灸療法で腰の捻れを治してから
上記のツボにお灸をしました。
鍼灸施術3日後に検診があり、逆子が治っていたとご報告を頂きました。
ちなみに腰が捻れている妊婦さんは悪阻が酷かったり、出産予定日が来ても
なかなか子宮口が開かずに出産が困難になることがあります。
妊婦さんに取って腰はまさに「要」なのです。