パニック症の予期不安やパニック発作の軽減には瞑想法が効果的です。
パニック症を患うと電車や会議室、映画館、レストランなど、ひとが大勢いる場所に行くことに不安や恐怖を感じるようになります。
これには扁桃体が関わっているといわれています。扁桃体は不安や恐怖を感じる部位で、パニック症を患うと扁桃体の働きが過活動になるのです(図1)。そのために不安や恐怖を強く感じやすくなるのです。
図1. 扁桃体
この扁桃体の過活動を抑制するのに瞑想が効果的です。
瞑想の方法は以下の通りです。
1. 自分が楽だと感じられる方法で座る。例えば椅子、あぐら、正座など。
どのような座り方でも背中を床と垂直に保つ。その時、力まずにリラックスする。
2. 目を瞑り自分の呼吸を観察する。観察する部位はお腹。お腹が膨らんだり・萎んだりする動きを観察する。
3. 頭の中にさまざまな思考が湧いてくるが、それに巻き込まれないようにして、すぐにお腹の観察に戻る。
以上が瞑想法のやり方です。
この瞑想法を起床時と就寝前に15分間行います。
次第に扁桃体の過活動が抑制されることで不安感や恐怖感が軽減されていき、予期不安やパニック発作の起こる回数が減ってくることでしょう。
瞑想法の詳細を知りたい方は「マインドフルネス瞑想」を検索して下さい。指導者によってさまざまなやり方がありますが、ご自身に合った方法を選択して実践されるといいでしょう。