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【鍼灸による不妊サポート】最後の挑戦から出産へ──37歳女性の歩み


はじめに:年齢とともに増す不安のなかで

「これが最後の挑戦になるかもしれません」
37歳の女性がそうおっしゃって、当治療室に初めて来られた日のことを、今でもよく覚えています。

年齢の壁、過去の経験、未来への不安。
不妊治療を続けてこられた多くの方が、こうした思いを抱えています。彼女もまた、自分の体に限界を感じながら、それでも「後悔しないようにできることをやりたい」と静かに決意を語ってくださいました。


不妊の原因はひとつじゃない

不妊と一口に言っても、そこにある原因は人それぞれです。
この方の場合、冷え性が慢性化しており、血流の滞り、ホルモンバランスの乱れ、自律神経の不安定さが重なっていました。

また、不妊治療そのもののストレスも大きく、心の緊張が体のこわばりとして現れているようでした。
不妊は「病気」として扱われがちですが、実際には体全体の働きのバランスが崩れている「状態」であり、回復する余地が残されていることも少なくありません。


鍼灸で“妊娠できる身体”をつくる

まず始めたのは、冷えをとり、巡りをよくすること。
鍼灸治療では、東洋医学的な視点から「腎(じん)」の力を高め、子宮・卵巣の働きをサポートすることを目的に施術を行いました。

また、胃腸の働きや睡眠の質を整えることで、ホルモンの土台となる“気血”をしっかり養っていきました。
必要なのは、ただ子宮や卵巣に刺激を与えることではなく、全身の調和を取り戻すこと。鍼灸はそのためのやさしく、確かな手段になります。


一度目の体外受精——そして流産

身体が少しずつ整ってきたタイミングで、体外受精に臨まれました。
しかし、残念ながら妊娠には至ったものの、初期流産という形で終わってしまいました。

この時、彼女はとてもつらそうでした。
けれど、「身体が変わってきている実感があるから、もう一度頑張りたい」と話されたのが印象的でした。


二度目の挑戦——妊娠、そして出産へ

流産のショックから回復するには時間が必要です。
それでも、心と体を整え直し、2回目の体外受精に向けて再び治療を再開しました。

そして迎えた再挑戦の日。
今度は無事に妊娠し、その後は順調に経過。大きなトラブルもなく、元気な赤ちゃんをご出産されました。


おわりに:希望をつなぐ治療でありたい

高齢だからとあきらめないでください。
年齢や過去の経験にとらわれず、自分の身体の力を信じて、一歩ずつ整えていくことで、希望は形になっていきます。

私たちの鍼灸治療は、単に妊娠のためだけではなく、その人が本来持っている力を引き出すための手助けです。
あなたの身体が本当に望んでいる「整う感覚」、ぜひ一緒に感じてみませんか?


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もしこの記事を読んで、「私ももう一度、自分の身体と向き合ってみたい」と思われた方がいらっしゃれば、どうぞお気軽にご相談ください。
鍼灸には、あなたの本来の力をそっと引き出す力があります。
あきらめる前に、一緒にできることを探してみませんか?

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