パソコンやスマートフォンなどの電子機器は、今や私たちの暮らしにすっかり根づいています。仕事でもプライベートでも、手放せないという方がほとんどではないでしょうか。
たしかにとても便利な存在ですが、その一方で、知らず知らずのうちに目には大きな負担がかかっています。画面を見つめ続けることで、まばたきの回数が減り、ピントを合わせる筋肉もこわばってしまいます。
そしてこの“目の疲れ”は、目だけにとどまらず、実は全身に影響を及ぼすことがあります。目の周囲の緊張が頭蓋骨の微妙なバランスを崩し、それが首や肩、背中、腰、アキレス腱、腕へと広がっていくのです。全身のめぐりが滞ることで、体のこわばりや不調を感じやすくなってしまいます。
もちろん、目そのものの細胞にも影響が出てきます。乾きやすくなったり、かすみ目が続いたり……。放っておくと、日々の生活にも影を落としかねません。
だからこそ、毎日の中に、ほんの少しでいいので目をいたわる時間をとってみてください。
たとえば、作業がひと段落したら、蒸しタオルで目のまわりをそっと温めてみましょう。じんわりとした熱が、緊張していた筋肉や神経をゆるめてくれます。あるいは、足湯をしてアキレス腱をほぐすのもおすすめです。下半身があたたまることで、体全体の流れがやわらぎ、心もほっと落ち着いてきます。
そんな、ほのかなぬくもりを感じる時間が、あなたの体にやさしい変化をもたらしてくれるはずです。今日一日がんばったご自身に、いたわりのひとときをどうぞ忘れずに。