東洋医学に関する最新の科学的研究や、厚生労働省による取り組みをわかりやすくまとめた、非常に観ごたえのある内容です。
特に、鍼灸がどのように体に働きかけて効果を発揮するのか、その仕組みについての解説がとても丁寧で、専門知識がなくても理解しやすくなっています。
なかでも印象的なのが、うつ病患者を対象に行われた治療の比較試験の結果です。
①通常の治療、②通常治療+漢方薬、③通常治療+鍼灸治療の3つのグループに分けて効果を調べたところ、なんと③の「鍼灸を加えた治療」が最も改善効果が高かったというのです。
この結果は、医療関係者の間でも大きな注目を集め、東洋医学の新たな可能性として話題になりました。