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自律神経を鍼灸で整える3|プラナ松戸治療室


自律神経が乱れたときの切診の所見1 〜脈診編〜

東洋医学の診断法である四診。今回はその中の「切診」をみていきます。切診は現代医学の触診に相当しますが、診ている内容はずいぶんと異なります。

よく患者さんから「鍼灸ではどうやって状態が良くなったか判断しているのですか?」というご質問を受けることがありますが、鍼灸治療の効果は主に切診で判断しているのです。

もちろん主訴の変化は大切ですが、慢性症状の場合は簡単には主訴は変化しません。治療後、切診情報が良い方向に変化していれば、症状は改善していくだろうと判断しているのです。

現代医療では診断や経過を検査機器による血液や尿、画像などのデータによって判断しますが、東洋医学の場合は触診による変化で判断しているのです。

切診には脈診、腹診、背診、舌診、手足の経絡診などの種類がありますが、今回は脈診と腹診、そして背診を取り上げます。

東洋医学の脈診

脈診は手首の橈骨動脈を診ます。専門的に診るとかなり細かく複雑な情報を診ますが、まずは脈の太さ、脈の速度、脈の硬度、脈の浮き沈み、不整脈の有無などが大切です。

自律神経が乱れている方の多くは脈が浮いて硬く、細くて速度が速い傾向にあります。交感神経が亢進している方が多いためです。

反対に脈が沈んで軟らかく、速度が遅い場合もあります。元々虚弱の方や非常に体が冷えている方やアレルギー疾患にみられます。

のぼせて熱がこもっている方は脈が太く、脈が速く浮いていることがあります。

不整脈は心臓の刺激伝導系に問題がある場合に出てきますが、精神的ストレスや過労などによって体の疲れが非常に深い場合にも出てきます。

そのとき背中を触診すると石のように硬くなっていることがあり、特に上背部が硬く、心臓にずいぶんと負担が掛かっていることが伺われます。

鍼灸治療後に自律神経が整うことによって、このような脈の異常所見が正常な脈に変化していれば状態が良くなったと判断できるのです。

正常な脈とは季節にあった脈の浮き沈み具合で、適度な太さと弾力があり、速くも遅くもない脈速で、不整脈がない状態です。

次回は腹診について述べていきます。

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