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膠原病とステロイド


膠原病とは、血液中の自分の免疫が自分の細胞の核を標的として攻撃して炎症を起こす病気で、現在では「自己免疫性疾患」として捉えられています。標的となる組織は様々で、全身の筋、関節、血管などの結合組織が侵されます。女性に多い疾患です。

膠原病に分類されるものには、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス(SLE)、皮膚筋炎、全身性強皮症、シェーグレン症候群などがあります。

膠原病の症状は全身的で多岐に亘り、発熱、関節痛、倦怠感、手足の冷え(レイノー現象)などが主症状となります。

はっきりとした病態は未だ解明されておらず、有効な治療法も見つかっていない状況ですが、対症療法としてはステロイド剤の進歩により、症状の軽減が見られるようになりました。副作用としては、浮腫やうつ病、白内障などがあります。

東洋医学の診察法で膠原病の患者さんを診ると、「腎の蔵」が大変弱っていることが多く、特にステロイド剤を長期に使用した場合に「腎の蔵」に大きな負担がかかる事が示唆されます。

東洋医学では「腎の蔵」は、腎機能、成長・生殖機能、聴覚機能、水分代謝、呼吸機能、骨、原気(生命力の根本)を司るといわれており、ステロイド剤の長期の使用は、これらの機能を低下させる恐れがあると考えられます。

鍼灸治療などの東洋医学は、この低下した「腎の蔵」の働きを高めることができます。

ステロイドの治療で体調が優れない場合は、東洋医学の治療を加えると新たな展開につながると思います。