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精神的苦しみは価値観や信念から生じる


私たちが抱く多くの精神的な苦しみは、私たち自身が持つ価値観や信念から生じます。

私たちの日常にはさまざまな出来事が起こります。そしてそれらの出来事に私たちは一喜一憂しています。しかしそれらの出来事自体に実は意味はありません。起こる出来事自体は無色透明なのです。

私たち自身がそれらの出来事に意味付けして一喜一憂しているのです。他人が同じ立場に立ったら、まったく異なる意味付けをする可能性があります。

出来事に意味付けするには価値観や信念が必要です。例えば仕事で失敗したとき、「私はダメな人間だ」とか「私は終わりだ」などと思ったとします。そこには「仕事がうまくいかない人はダメな人間である」「失敗したら全てが終わりだ」といった価値観や信念があります。そのような価値観や信念で無色透明な事象に苦しみの色付けをして苦しんでいるのです。

もしも仕事で失敗したとき、「このような判断をすると仕事がうまくいかなくなる」という経験が積めたと肯定的な意味付けができたなら、精神的な苦しみはほとんど起こりません。冷静に打開策を検討することができるのです。

価値観や信念は幼少期からの躾や教育による刷り込みよって心に定着しています。ですからほとんど無意識に日常で生じる出来事に意味づけをしてしまうのです。

私たちを苦しめるこのような価値観や信念を変える方法がひとつあります。それは無意識に行っている意味づけに気づくことです。無意識が意識化されたときに、この価値観や信念を変えることができます。

苦しみが起きた時にそれがどのような信念や価値観から生じているのか丁寧に調べてみましょう。大変地道な作業ですが、これを実行すると信念や価値観を変えていくことができるようになります。

今のあなたの苦しみはどのような価値観や信念から生じていますか?静かなところに一人でゆったりしながら、心の探索をしてみましょう。これを続けることで信念の牢獄から解き放たれて、軽やかな人生にシフトしていくことでしょう。