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ヨガや気功などを日課にする〜生命エネルギーと幸福感〜


ヨガや気功などの東洋に伝承された養生法を毎日行うことによって体が確実に変化し、今年より来年、来年より再来年と徐々に健康になっていきます。それだけでなく幸福感も高まっていきます。

当治療室に来院される方たちの中でヨガや気功に興味を持っている方は少なくないようです。実際に習っている方たちもおられますが、毎日自宅で訓練している方は少ない印象です。

ヨガや気功などの東洋の体操は、身体に活力を与えている「気」や「プラナ」と呼ばれる微細な生命エネルギーを活性化することを目的にしています。この生命エネルギーが流れる経路は「経絡」や「ナディ」と呼ばれ、この経路が滞ってしまうと、滞った部位や遠く離れた組織や内臓に病が発生すると考えられています。

プラナの経路「ナディ」

これは腰痛や肩こりといった運動器や胃痛や生理不順といった内臓の疾患だけでなく、抑うつや思考の鈍りなどの精神面の問題も同様です。

この生命エネルギーが滞った部位には、硬張りやむくみなどがみられますが、よく触診してみると、そこには脂のような組織が触れます。この脂状の組織がエネルギーの滞りが具現化したものであり、これがうまく解消されないとエネルギーの流れは元に戻りません。

ヨガや気功を毎日行うことでこの脂が取れていきます。その結果、生命エネルギーがくまなく巡るようになり、体が活性化されて健康な状態になっていきます。

ヨガ教室に週に一度程度通っている方で、教室でのみヨガを行い家ではほとんどやらない場合、この脂はほとんど取れません。したがって健康への効果もたいして期待できません。

東洋の体操は一種の訓練であり、毎日行うことで少しずつ深まり効果が出てきます。そして健康だけでなく自分自身に対する洞察も深まっていき、さまざまな気づきが生まれていきます。

長く行っているうちに爽快感や幸福感が自然に湧いてきます。そして何に対しても感謝の念が浮かんでくるようになります。このような状態は人生を常に前向きに捉えることになり、何にも代えがたい宝となります。

一般的に先進国の社会は資本主義が多く、何かモノやサービスを得ることで幸福感を得るように条件付けされています。ひとより多く、あるいは高品質のモノやサービスを得ることができるための、金や地位を手に入れた時も幸福感を得るでしょう。

ところがこのような幸福感はすぐに過ぎ去ってしまい、また次のモノやサービスを求めるようになるのです。やってきたものは過ぎ去るのが世の本質だからです。

しかし私たち自身の生命エネルギーが活性化されたときの自然な幸福感は過ぎ去ることがありません。常に存在し続けます。

このような状態では道端に可憐に咲く花や深く茂った緑、広大な空の青さなど、日常のありふれた風景に触れるだけで、心が震えるような幸福感を得ることができます。

また不思議なことに、このような状態のときは経済面においても過不足なく回るようになります。

つまり私たちを生かしてる「気」や「プラナ」と呼ばれる生命エネルギーは、私たちの人生、命の本質と言えるものなのです。

ぜひ東洋の養生法を日課として行い、生命エネルギーを活性化させることで平穏で幸福な、感謝に満ちた状態を体験してみてください。