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イジメによる体調不良と自律神経


イジメによる体調不良

イジメを受けた後に体調不良に悩まされている人は少なくない。

当治療室では頭痛、食欲不振、吐き気、動悸、息苦しさなどの自律神経失調症状で悩まれている方が来院されるが、イジメを受けた後から発症していることが問診で明らかになることはけっして珍しくない。

イジメは自尊心を深く傷つける

イジメを受けると自尊心を深く傷つけられる。そして自分はダメな人間、価値がない人間、他者から受け入れられない人間だと自らにレッテルを張ってしまう。

もちろんそんなことはない。人間は多面的な存在であるし、人は存在するだけで価値がある。

特に若い世代では自分の「存在」に対する価値に気づきにくいが、誰かが存在するだけで安らぎを覚えるものだ。それは人間の価値の根源的なものである。

社会的スキルが至らない点で自分には価値がないと感じることもあるだろうが、それは誰しもが抱えていることである。

抑圧した感情が自律神経を乱す

しかしイジメを受けるとそんなことに気づく余裕もなくなる。自尊心が傷つけられ、自分をダメな人間だとレッテルを貼ることで、自分の本当の感情を抑圧するようになる。

どこか息を潜めて生きて行くようになり、体は常に緊張して気を張った状態。周りの人々との関係もぎこちなくなる。

このような状態が身体のホメオスタシスを乱してしまい、自律神経失調症状が現れてくるのである。

頭痛や動悸、息苦しさ、吐き気などが現れてくるようになり、自律神経失調症状が続くと抑うつ状態になることもある。

鍼灸や手技で自律神経を整え、心理カウンセリングで心を癒す

このような状態に当治療室では鍼灸や手技でまず自律神経を整えることから始める。そして症状を改善させながら心理カウンセリングを行う。

心理カウンセリングは過去に抑圧してきた感情が対象になることが多い。

それらの感情はどこかモヤモヤして表現しづらいが、それをカウンセリングの中で「言葉」という形にできると、抑圧してきた感情のエネルギーが解放されるようになる。

感情を言語化することで、客観的に経験したことを観ることができるようになる。すると経験を別の解釈で再構成できることに気づくだろう。

そして新たな解釈で再構成された経験からの影響はとても小さなものになり、自律神経を乱していた根源的なエネルギーから解放されるのである。

早期に対応して明るい人生を創造する

当治療室ではこのような体と心の両面からのアプローチで、イジメに起因する問題に対応している。

若い年齢で受けたイジメほどそのトラウマのエネルギーは深刻だが、時間をかけてその傷を癒すことは明るい未来を創っていく上でとても大切なことだ。

なるべく早い時点で対応して、楽しい人生を創っていって頂きたい。