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『からだの取り扱い説明書』


からだの取扱説明書 からだの取扱説明書
(2009/01/07)
呉 清忠

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本書は電子工学のエンジニアである著者が、
東洋医学(中国医学)の本質を見事に指摘してる好著です。
東洋医学の本質は人体に備わっているシステムを、
如何に正常な状態に戻すか、ということですが、
著者はエンジニア的視点でこれを説明します。
●人体のシステムにはエネルギー供給システム、コントロールシステム、資源管理システム、
 自己修復システム、老廃物除去システム、経絡システム、血管システム、神経システム、
 リンパシステム、周辺機能システムがある。
●エネルギー供給システム(血気エネルギー)に問題があると、
 全てのシステムが障害される。
●血気エネルギーは過労や夜更かし等で減少する。
●血気エネルギーが減少すると体内に「寒気」が侵入する。
●寒気は万病の元である。
●治療で血気エネルギーが高まると、「寒気」を体外に排除する働きが高まり、
 鼻水、鼻づまり、発熱、下痢などの症状が起こる。
●寒気が排泄される際の症状は、病気と勘違いされることがある。
●休暇を取ると体調が崩れるのは、血気エネルギーが高まり寒気が排泄されるため。
●皮膚症状が胃腸に入った寒気のせいであるように、症状が出ている部位とは
 別のところに原因(寒気)があることが多い。
●肥満の原因は血気エネルギーが不足して、老廃物を処理できないためである。
など、私たち東洋医学の臨床家が日頃経験していることを、
論理的、かつ分かりやすく書かれています。
痛風、過敏性鼻炎、不眠、再生不良性貧血、喘息、坐骨神経痛、
十二指腸潰瘍、胃潰瘍、胃出血、尿毒症、糖尿病、ガンなどの
東洋医学システム論的な捉え方も載っています。
プラナ松戸治療室