瞑想は、自らの意識を顕在(表層)意識から潜在(深層)意識に導き、最終的には宇宙意識に至らせる手段ですが、その道程で幾つかの危険も存在します。
私たちの潜在意識には、人生において、これまで経験してきた様々な情景や思考、感情などが記憶されています。好い体験もあるでしょうが、人によってはいわゆるトラウマ(心的外傷)となったような体験もあるわけです。普段は意識することのないこれら過去の情報が、瞑想をすると表出してくることがあります。
幼少期に暴力を受けていた方などは、それが鮮明に思い出され、苦しい思いをするかもしれません。あるいは、漠然とした恐怖感や感情の乱れが起こるかもしれません。
過去にそのようなつらい体験をしてない人々でも、瞑想を始めた当初、無性にイライラしたり、怒りっぽくなったり、ふさぎ込んだりすることがあります。あるいは胸がチクチク痛んだり、古傷が痛んだり、体に違和感を覚えることもあります。これらも意識には昇らない過去の怒りの感情や、傷ついた感情、あるいはそれらと深く繋がっている体の緊張が、無意識の内に表出していく現象かもしれません。
ですから瞑想を始める場合は、そのような状態になった場合に的確に対応できる、経験豊かな師がいた方がよいのです。
プラナ松戸治療室 http://prana502.hp.infoseek.co.jp/