スイス人でフロイトの弟子であったカール・ユングは、潜在意識の奥底には、人類に共通した「意識」があるとしました。それは「集合無意識」などと呼ばれています。
意識の奥底で人々の意識が繋がっているとすれば、「虫の知らせ」や「テレパシー」などの現象は簡単に説明が出来ます。例えば、ある人に電話を掛けようと思ったらその相手から電話が掛かってきたり、街を歩いていた時に、ある友人のことを思い出していたら、その友人にバッタリ出くわしたりすることがありますが、それらは「集合無意識」が関わっていることが示唆されます。集合無意識を通して、相手の意識が伝わってきているのかも知れません。
20世紀に入り、人間性心理学を志向していたアブラハム・マズローが、「個人の意識を超越した意識が存在する」という仮説を立てました。これには東洋の瞑想、禅などの意識観の影響があるようです。彼はこの仮説をさらに展開し、スタニスラフ・グロフなどと共に「トランスパーソナル心理学」を打ち立てます。
彼らが説いたこの自己を超越した意識は、「宇宙意識」などと呼ばれています。これはユングのいう「集合無意識」のさらに奥にある意識領域のようです。
瞑想で到達するとてつもなく解放された意識は、この自己を超越した「宇宙意識」に到達したことによると考えられます。
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