鍼灸医学は、体を構成し活力を与えている「気」の調整をすることが目的です。「気」を乱す原因には、過労やストレス、外傷、気候や飲食の影響などがありますが、日常もっとも「気」を乱す原因を挙げるとすれば、それは私たち自身の「意識」です。
普段健康で、カゼひとつ引かない人が、職場の異動で体調を崩してしまうことがあります。これは新たな職場でこころが緊張し、身体の「気」を乱してしまった典型です。喘息やアトピーなどのアレルギー性疾患は精神状態に症状が大きく左右されることはよく知られていますが、これなどもこころの緊張が身体の「気」を乱すからです。
ほとんど全ての疾患が、患者さん自身の「意識」と大きな関わりがあることは、多くの治療家達が認識していることです。カゼのような軽いものから悪性腫瘍や様々な難病に至るまで、患者さん自身の意識が関わらない病など存在しないといっても過言ではありません。
どのような病でも、東洋医学の各手段で「気」の調整をすることは大事なことですが、患者さんの心の緊張(不安、恐れ、怒りなど)を取り除く努力をすることは、最も根本的で大切なことです。
こころの平安を保つことは、並大抵のことではありませんが、東洋の世界にはそれを成就する手段が伝えられています。
その手段を、「瞑想」といいます。
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